大人も子供も遊んで学ぶ憩いの場|山形県山形市

お家は子どもたちにとって遊び場であり学ぶ場所。
そして、大人の遊び学ぶ場所でもある。
憩いのゲストルームを備えた家づくり。

所在地:山形県山形市
家族構成:4名〈30代夫婦+子ども2人〉
延床面積:178.86㎡
着工:2016年4月/竣工:2016年12月

自分たちで家を建てるなんて人生一度きりだと思う。
絶対、後悔したくないから「とことん」こだわった。

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どんなことにこだわって家づくりをはじめたのでしょう。

わたしたちが何より大切にしたかったのは、子どもたちがのびのびと遊んで、学べるような間取りと、家族みんなでくつろげる快適な居場所をつくりたかった。
そんなわたしたちの想いを、一緒に寄り添って考えてくれたのが黒田工務所でした。それが本当に嬉しかったですね。
「建てている間、よく子どもたちを連れて見学しに行ってたんですが、当時4歳だった娘が “お家をつくる人になりたい!”と言い出してビックリしました。
職人さんが一生懸命働く姿がとても格好良かったようです。とにかく毎日、家が完成するのが楽しみでしたね。

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キッチンと一体化したテーブルや奥行きのカウンター。楽しそうな光景が想像できます。

リビング学習が良いってテレビでやっていたので、どこで勉強させようか、学習机置こうかと迷っていたら「目の前でいいんじゃない?」と一言。
子どもたちはいつもこのカウンターで折り紙をしたり塗り絵をしたり、絵本を読んだりしながら楽しそうに使ってくれています。
ここなら料理している間も子どもたちに目が届くので安心です。
テーブルがとなりにあるから配膳も片付けも楽だし、キッチンでの作業スペースが足りなくなったときに助かります。
それに、料理している姿をみて、最近は娘がちょいちょい手伝ってくれます。
息子もお姉ちゃんの真似をして隣に来るので、みんなで隣に並んで料理をするのって、なんかいいですよね。

■子どもたちの勉強スペースにもなっているカウンターを中心に自然と家族が集う

■キッチンに一体化したテーブルは家具職人の造作。ウォルナット無垢材が落ち着いた雰囲気をつくっている。

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子どもたちと家族の動きに合わせた設計になっているのですね。子どもたちがLDKに居たくなる工夫があるってことですか?

子供部屋は収納と寝るだけの場所だから4.5帖ずつと小さめです。
その分、リビングを広くして、床暖房もいれて冬でも夏でもリビングに居たくなるようにしました。
もう少し大きくなったとき、エアコンもテレビもない狭い子供部屋には引き篭もらないだろうという思惑です。
リビングはなるべく明るくしたかったので、大きな窓をたくさんつけました。
向かいに見えるのが年季のはいった母屋で、しばらくしたら解体してもっと開放的になると思います。

■玄関から2階に上がると広がるリビング・ダイニングフロアは家族のプライベートな空間

■大きな窓とベランダからの日差しが明るく開放的なリビング・ダイニングフロア

■置き場所に困るルータとモデムは、なるべく目立たなく隅に取り付けた棚へ

将来を見据えた高い収納力。
今は子どもたちの遊び場として活用中。

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階段下や小屋裏など収納がとてもたくさんありますね。捨てられない派としては嬉しいですね。

断捨離が流行っていますが、なかなかいつか使うかもと思ってしまいますよね。
それに、子どもたちが成長するにつれて、部活だったり、習い事だったり荷物の量が増えていくことを気付かされました。
普段は子どもたちが走って踊ってと賑やかなので、物は全部しまいたかったんです。
子供部屋のクローゼットは、まだ荷物が少ないので、いつも秘密基地のようにして遊んだり、あとは子どもたちが作品を飾ったりして活用しています。
書いた絵を100均の額縁にいれて飾ってあげるととてもうれしそうにしています。

■今は子ども部屋を思い切り遊べるひとつの空間として、将来は部屋の中央を本棚で区切りある程度のプライバシーを。

■小屋裏には、たたまずにそのまま衣類が仕舞えるなが~いハンガーパイプ。

■後ろのベッドで眠る子どもたちをあやしつつ、朝の支度ができるパウダーコーナー。

好きなことにとことん打ちこめる、
大切な大人の居場所。

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大人も遊べる家って楽しそうですね。どんなこだわりがありますか?

山遊びが何と言っても好きなんです。雪がないときは、山菜取りとゴルフとロードバイクと登山。
雪があるときはスノーボードとバックカントリー。
そのメンテナンスや準備を、家の中でできたら最高じゃないですか。
後からどこにでも棚や金物がつけれるように、全面に下地をいれてもらいました。
玄関ホールに作業部屋をもってきて、外への出し入れ動線も考えました。
我が家には気を使うようなお客様は来ないので、これでいいんです。

■造作物の多くをDIYで手がけた書斎と作業部屋はまさに趣味のスペース

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1階のゲストルームはどういった経緯がありますか?

この土地に家を建てるとき「兄弟や親戚など里帰りした時に気兼ねなく泊めれる居場所をつくること」というのが親父の願いでした。
みんなが来たとき憩いの場になるように、ダイニングとリビングを分けないで居間という選択をしました。
広い空間で適当に座って寛いで、飲んで喋って笑って・・・
気軽に遊びにこれる、人が集まる家のほうが楽しいじゃないですか。

■無垢フローリングは足元が冷たくならない厚さ21mmボルドーパイン

■雑魚寝もできる布団を敷いて泊まれる和紙でできた畳の部屋

■入り口も水回りも全部ふたつずつ。気兼ねなく来れる気遣いを。

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